日本がドイツに勝つのがどれくらいすごいか

日本がドイツに勝ったぜ。やったぜ!オレはずっと信じてたしなんの不思議でもなんでもないけど、そもそもW杯の目的はドイツに勝つことじゃあない、優勝すること、JFA的には新しい景色というベスト8、なのでまずグループリーグ突破しないことには何も始まらない。みんな応援しようぜ。

Twitterで日本がドイツに勝つのがどれくらい凄いか大喜利みたいなのをよく見るんだけど芯食ってるものが全然ない。基本的には実力がピッコロがナッパに勝つとかそんなレベルの例えで100回やって100回も勝てない例えばかり。というか漫画の世界って大体が戦闘力の差がほぼ結果みたいなところあるから言うたら、ジョースター一行がDIOに勝つってのが妥当なとこだと思う。ジョセフがカーズに勝つだと行き過ぎ。ジョナサンはまあディオには勝てちゃいそうだったし。サッカーってこの完成度の差なら10回やったら1〜2回は勝つ。引き分けもそこそこある。半分は負けるってくらい。ことW杯のような舞台になるとジャイアントキリングとかそれに準ずるような現象はそこそこ起こる。グループリーグで各グループが6試合あってそれが8グループで48試合ある。そうなってくると10回に1回起こるような現象は番狂わせはまあ大体2〜3試合起こる。

じゃあそこそこ実力差があっても10回に1回は勝てちゃうのはなんでかって話。

サッカーはルールがクソほど単純なのに点が入らないスポーツなんだよね。まず、シュートが入らないなんで入らないかって言うと足でやるからなんで足でやるのかって言うと点が入らない方が面白いからというイングランド人の頭のおかしい発想。もう少しだけ頭がおかしくなかったイングランド人はボール持って走った方がええやんと言ってラグビーを始めた。でもどっちのスポーツも結局は点が入りづらくした方がいいと言う発想でオフサイドを作った。一方で海を渡ったアメリカ人はボールを前に投げるアメフトだったり点を入りやすくしたバスケだったり攻撃者がフリーの野球だったりに走った。明らかにヨーロッパの文化とアメリカの文化で違うんだけどそれは置いといて点が入りづらいことで何が生まれたかと言うと、ゴールが入った時のカタルシスが生まれた。たぶん1点入った程度であんなに喜ぶのは他のスポーツからすると明らかにおかしい。が、そのカタルシスがあることで世界中どの国でも愛されているスポーツになった。サッカー好きなのって頭おかしいんだよ大体の人が。オレ以外ね。んで点が入りづらいと当然たまたま入った1点を守れば勝てちゃうって現象が発生する。しかもサッカーが頭がおかしいのは人数に対して異常にコートが広い。足で蹴ってるからボールは飛ぶんだけど、守るという意味では陣地が広大すぎる。その上を90分攻めたり守ったり走り続けるわけだから疲れる。疲れるとどうなるかと言うとミスが増えるミスが増えると失点する。ただでさえ足でやっててミスが出やすいんだからそりゃそうよって話。なので実力差がそこそこあっても10回に1回くらいは勝てちゃうし、それが起こるからいろんな国のいろんなチームにサポーターが根付いていて熱狂的なファンがいる。どんなスポーツでもそうだとは思うけどね。

で、こと日本で言えば10年、特にこの5年で明らかに変わった。10年前は格上相手には個々の能力で勝てないから集団でやろう1対1では勝てないから2対1を作ろうでやってたんだけど、1対1はまあ五分五分か勝てちゃうようになった。その上で組織では劣っているんだけど、こないだの後半みたいに組織がはまって相手のシュートが入らなければそこそこ勝てる。しかも何も無策で挑んでいるわけではなく相手のことは研究し尽くして準備している訳で(それはドイツもだけど)って考えていくとどう考えても「ピッコロがナッパに勝つ」はおかしいやろってなる。花京院が命を賭してDIOの時止めを見破り伝えてその上でなぜか承太郎が時止めに覚醒して勝ったってくらいに落ち着く。そうじゃないとするとなんだろなThe quiltのワンマンがソールドしたってくらい凄いのかな。いや、ソールドするかな。それはみんなで作るもんだろ。100枚買え。

12/15(木) 池袋Adm

The quilt -ONE MAN LIVE- 「ザ・カリスマグナム!」

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